時短勤務ワーママの退職がもったいないと言われる5つの理由は？働き方別に徹底比較

実は、2025年から時短勤務の環境がガラッと変わるんです。

この記事では、時短勤務を辞めることが本当に「もったいない」のか、5つの理由を徹底検証。

正社員の地位を失うリスク、転職市場の厳しい現実、そして意外と知られていない新制度のメリットまで、包み隠さずお伝えします。

さらに、フルタイム復帰と退職、それぞれのメリット・デメリットを比較して、状況に合った選択肢を見つけられるようにまとめました。

周りの意見に振り回されず、あなたと家族にとって何が一番大切なのか、一緒に考えてみませんか？

時短勤務ワーママが退職するのがもったいないと言われる理由

それぞれ解説しますね！

正社員の安定した地位を失うから

時短勤務でも、正社員の肩書きって想像以上に大きいんです。

まず雇用の安定性。正社員なら無期雇用契約だから、突然クビになる心配がない。

パートやアルバイトみたいに「来月で契約終了です」なんて言われることもありません。

労働時間が短いからって、時給計算した時に下げられるってわけじゃないですしね。

これら全部、「正社員」の肩書きがあるだけで信用を武器に審査が通りやすいんです。

で、ここが一番キツイんですけど、一度手放した正社員の座って、もう一度取り戻すのがめちゃくちゃ大変なんです。

転職市場では時短正社員の倍率高すぎるから決まらないから

時短正社員の求人って、まあ見つからないんですよね。

確かに求人数は増えてます。

2024年上半期で前年比2.19倍になったとか言われてますけど、それでも全然足りない状態なんですよね。

なぜなら、時短で働きたいワーママがめちゃくちゃ多いから。

みんな考えることは同じなんです。子育てしながら正社員として働きたい。

でも企業側からしたら、正直面倒くさいわけです。

求人は増えてるのに、なぜ厳しいんですか？

増えたって言っても、焼け石に水なんです。100人が応募して採用されるのは1人とか、そんなレベル。競争率がエグすぎる。

だから今の時短正社員の席を手放したら最後、次なんて見つからないと思った方がいい。

転職活動が長期化して、結局パートで妥協するハメになります。

しかも、せっかく今の会社で積み上げてきたものも全部パーになるんです。

次で詳しく話しますが、勤続年数が長ければ長いほど、失うものがデカくなりますから。

勤続年数が長いほど失うキャリア価値が高くなるから

長く働けば働くほど、その会社でしか通用しない知識やスキルが身につきます。

社内システムの使い方、取引先との関係性、上司の癖まで把握してる。これ、意外と価値が高いんです。

今まで積み上げてきた社内での立場、人脈、専門知識。これ全部リセットして、また新しい会社で下っ端からスタート。正直、もったいなさすぎる。

でも、失うのはキャリアだけじゃないんです。次で説明しますが、福利厚生とか社会保険のメリットも全部なくなりますからね。

福利厚生や社会保険のメリットが消失するから

正社員の福利厚生って、給料以外にもらってるボーナスみたいなもんです。

時短でも正社員なら、健康保険も厚生年金も会社が半分払ってくれます。

有給休暇も当然の権利として使えますしね。

福利厚生目に見えないから気づきにくいですが、長い目で見ると、年収の2〜3割相当の価値があるんです。

年収400万なら、実質的には480万〜520万もらってるようなもの。

それに、時短勤務は国からも優遇されます。

2025年から時短勤務の制度がガラッと変わったんですよ。

2025年新制度で時短勤務環境が改善されたから

2025年4月から、時短勤務がめちゃくちゃ働きやすくなったんです。

育児時短就業給付制度ですね。

まず、今まで3歳までだった残業免除が、小学校入学前まで延長。

保育園のお迎えで毎日ヒヤヒヤしてた人には朗報でしょう。

でも一番大きいのは、時短勤務でも給料が補填される新制度。

2歳未満の子がいる場合、減った給料の10％を国が補填してくれるんです。

今まで時短＝給料激減だったのが、少しはマシになるんですよね。

さて、今まではもったいない理由を解説してきましたが、次の章から、時短勤務のメリットとデメリットを比較してみましょうか。

時短勤務を続けるメリットとデメリット比較

双方の要素を客観的に分析することで、自分に合った選択肢が見えてきます。

それぞれいきます！

時短勤務を続けるメリット

時短勤務の最大のメリットは、子どもとの時間が増えることです。

1日6時間勤務なら、保育園のお迎え後に2〜3時間の余裕ができます。

この時間で公園遊びや絵本の読み聞かせができるので、子どもの成長を間近で見られるんですよね。

家事と育児の両立もしやすくなります。

収入を確保しながら生活の質を向上ってことです。

通院や学校行事への参加も楽になります。

ただ、メリットばかりではありません。時短勤務を続けることで生じるデメリットも、しっかり把握しておく必要があります。

時短勤務を続けるデメリット

時短勤務の現実は、思っている以上に厳しいです。

業務量がキャパを超えることが多発します。

時短社員の約50%が「フルタイムと同じ量の仕事を押し付けられている」と感じてるんです。

結局、時間内に終わらない仕事を家に持ち帰る「隠れ残業」が当たり前になっているんです。

会社の評価制度でも不利になります。

まるで時短勤務者は二級市民扱いですね。

収入減も家計を直撃します。

8時間から6時間に短縮すると、基本給が25%減。さらに賞与も勤務時間に比例して削減されるので、年収で100〜200万円の差が出ることも。

これじゃあ、子どものためにと思って時短にしたのに、教育費が貯められないという本末転倒な事態になりかねません。

フルタイムと時短勤務を徹底比較した記事を準備しました。5つの視点から比較していますので、悩んでいる方は参考にしてみてください。

関連記事：フルタイムのワーママはすごいよね！実際の悩みと時短・在宅との徹底比較で見えた真実

また、よく会社では時短勤務に期間を設けている事も多いでしょう。子供が3歳になるまでね。とか。

時短勤務が終わったらどうするのか？という根本的な問題も考えておく必要があります。

時短勤務が終わったら辞めるべきか？

ここからは時短勤務からやむ得ずフルタイムに戻る必要がある人読んでくださいね。

それぞれ解説しますね！

選択肢は「フルタイムで続ける」か「辞める」か

画像引用・参考記事：時短勤務、いつまでする？「時短解除した時期と理由」を先輩ママに聞きました/Benesse たまひよ）

時短勤務が終わったら、選択肢は2つしかありません。フルタイムで続けるか、辞めるか。

2025年の育児介護休業法改正で、フルタイム復帰後も柔軟な働き方ができるようになるらしいですが、現実はそう甘くないんです。

つまり、フルタイムに戻っても続かない人が多いってことです。

結局のところ、「現職でのキャリア展望」と「家庭のサポート体制」を冷静に見極める必要があります。夫が家事を全くやらない、実家も遠い、そんな状況でフルタイムは地獄です。

フルタイムに戻るメリット

フルタイムに戻る最大のメリットは、やっぱりお金です。

時短からフルタイムに復帰すると、年収が100〜200万円アップします。

この差額で何ができるか考えてみてください。子どもの塾代、習い事、家族旅行。選択肢がグッと広がりますよね。

働く母親の背中を見せる効果も大きいです。

意外なメリットで、夫の家事参加率が劇的に改善することもわかっています。

収入が増えれば、家事代行サービスも使えます。

週1回でも掃除をお願いできれば、週末の負担が激減します。

でも、フルタイムに戻ることは良いことばかりじゃありません。現実はもっと厳しいんです。

フルタイムに戻るデメリット

子どもとの時間が激減するのは覚悟しないといけません。

フルタイム復帰したママの平均帰宅時刻は19時30分。

時短時代より2時間以上遅くなって、夕食が21時過ぎになる家庭が4割を超えています。

体調管理と時間管理が相当キツくなります。習い事の送迎？ほぼ無理です。

例えばスイミングスクールでみると、フルタイムに戻った後のスクール継続率は4割も下がるんですよ。

結局、オンラインレッスンに切り替えるか、周りを頼るか、諦めるかの三択になりがち。

祖父母のサポートがあれば、なんとかなりますか？

週2日以上のサポートが必要な家庭が8割超えです。実家が遠い場合は、地域のファミリーサポートセンターを今から登録しておきましょう

もう少しフルタイム正社員の実態を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事：40代主婦の正社員はしんどい。みんな限界ギリギリで働いてる現実

とはいえ、フルタイムがキツくて辞めたくなったとき、会社にはどう伝えればいいのか。

次は、角が立たない退職理由の伝え方について見ていきましょう。

【家庭の事情でがベスト？】会社へ伝えるオススメの退職理由は？

退職理由を伝える際は「家庭の事情」を軸に据えるのが円満退職への近道です。

それぞれ解説しますね！

子どもの成長に伴い、より手厚いサポートが必要になったため、育児に専念したい

退職理由として「育児専念」は、会社も納得しやすい王道パターンです。

小学校中学年以降の子どもを持つ家庭の67%が「習い事や塾の送迎が負担」と回答しています。特に中学受験を控える家庭では、週3回以上の送迎が必要に。

「今は子どものサポートに集中したいんです」と言えば、たいていの上司は理解してくれます。

子育てが一段落したタイミングで、新しい分野にチャレンジしたい

「新しい分野へのチャレンジ」も、前向きな退職理由として使えます。

子育て後の再就職希望者の58%が「異業種への挑戦」を希望しているんです。

特にIT分野への転職希望者が前年比37%増加中。時代の流れに乗っているって感じですね。

「今までは子ども優先でしたが、これからは自分のキャリアも大切にしたい」って言えば、応援してくれる上司も多いはず。

資格取得や専門性を高めるための学習に集中したい

「スキルアップのための勉強に専念したい」という理由も、建設的でいいですね。

看護師や保育士など国家資格保有者の72%が「資格更新のための勉強時間確保」を退職理由に挙げています。

准看護師が正看護師になるには、1日3時間の勉強を1年間続ける必要があるんです。

仕事しながらじゃ、とても無理ですよね。

実際、資格取得支援制度を使った人の復職率は89%。会社も「戻ってきてくれるなら」と理解してくれやすいんです。

でも正直なところ、勉強したいっていうのも建前で、本音は「もう疲れた」じゃないですか？長年の時短勤務で心身ともにボロボロになっている人も多いはず。

長期間の時短勤務で体力的な限界を感じ、一度リセットしたい

ワーママはマジで疲れてます。時短なのに隠れ残業もある。もはや時短じゃないですよね。

体も心も悲鳴を上げているのに、無理して続ける必要ありますか？

次の職場に詳しい退職理由は絶対にばれませんので問題なし。

子どもとの時間をもっと大切にしたいと価値観が変化した

「価値観が変わった」という理由は、誰も否定できない最強カードです。

働く母親のほとんどが「子どもの成長速度に気づき、働き方を見直した」と考えていますしね。

実際、3歳児の親が子どもと過ごす時間は、仕事をしていると1日たった2.1時間。退職後は4.7時間に増えるんです。

2時間って、朝の支度と寝る前のバタバタで終わりですよね。

「お金より時間」「出世より家族」って言われたら、会社も何も言えません。むしろ「素敵な考えですね」って応援してくれるかも。

退職理由は決まったものの、辞めた後どうするの？って不安も出てくるものです。

実は、ワーママの退職後には5つの選択肢があるんです。

ワーママ退職後の5つの選択肢

退職後のキャリア形成は多様な選択肢があります。

それぞれの働き方には特徴的なメリット・デメリットがあるため今の自分に合ってそうだなと思うものを探していきましょう。

それぞれ解説します。

時短正社員での転職活動

退職後の選択肢として、まず「時短正社員での転職」があります。

求人誌とにかく漁っていきましょう。

はっきり言いますが、時短正社員はめちゃくちゃ倍率高いです。

10社受けても合格しないレベルなので覚悟が必要。

でも、正社員にこだわらなくてもいいかもしれません。もっと柔軟な働き方として、パートタイムという選択肢もあるんです。

正社員以外は安定しないからな。もしそう考えているなら、今の職場を絶対に退職しないべきです。

パートタイム勤務への転換

パートタイムは収入面が厳しいです。

正社員との時給差は平均500円。年収換算で100万円以上の差が出ます。

でも、配偶者控除を活用すれば103万円以下の収入で税金面の優遇を受けられるので、手取りはそこまで悪くないでしょう。

条件さえ満たせば、健康保険と厚生年金もキープできます。

でも、パートだと責任ある仕事を任せてもらえないことも。

もう少し専門性を活かしたいなら、派遣社員という選択肢もありますよ。

派遣社員としての働き方

派遣社員の最大の魅力は、やっぱり時給の高さです。

2025年現在、事務職の平均時給は1,685円。

パートより492円も高く、年収300万円台も狙えます。

大手派遣会社なら有給休暇や教育訓練給付金も使えるので、福利厚生もそこそこ充実しています。

ただし「同一業務3年ルール」がありますが、今では無期雇用派遣という、半永久的に派遣のままでいられる仕組みもありますからね。

でも、会社に通勤すること自体が負担になっている人も多いはず。

家から一歩も出ずに働ける方法があったら最高ですよね。

在宅ワーク

在宅ワークは、時間管理の自由度が最高です。

クラウドソーシング市場は2025年に前年比23%拡大。

子どもが学校に行っている間だけ仕事して、帰ってきたら母親モードに切り替える。理想的ですよね。

実際に私が在宅ワークで月10万円を稼いでいるため、気になる方は以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事：【主婦必見】内職で月収10万“達成”できる内職10選！リアルな作業時間や落とし穴は？

一時的な専業主婦期間

専業主婦の選択も、決して逃げじゃありません。

子どもの成長に100%集中できる貴重な時間です。

失業手当を全部もらいきるまで専業主婦でいるのは賢い方法だと思いますよ。

その間に転職活動してもいいですしね。

今まで頑張った分、ここで存分に休みませんか。

引きこもり時間何すれば？と気になる方はこちらをご覧ください。

関連記事：引きこもり主婦の「楽しい」おうち時間7選！罪悪感よサヨナラ！

よくある質問

【まとめ】時短勤務ワーママの退職がもったいない理由と今後の選択肢

項目	内容
退職がもったいない5つの理由	①正社員の安定した地位 ②時短正社員の転職難易度 ③勤続年数によるキャリア価値 ④福利厚生・社会保険 ⑤2025年新制度での環境改善
時短勤務のメリット	子どもとの時間確保、家事育児の両立、学校行事への参加、2025年から収入補填制度
時短勤務のデメリット	業務量過多、評価制度での不利、収入減による家計圧迫
フルタイム復帰のメリット	年収150-200万円増、教育費の確保、夫の家事参加率向上
フルタイム復帰のデメリット	子どもとの時間激減、体調管理の困難、習い事送迎の断念
退職後の選択肢	時短正社員転職、パート勤務、派遣社員、フリーランス、専業主婦

時短勤務を辞めることが「もったいない」と言われるのには、確かに理由があります。

正社員としての安定した地位や福利厚生を失い、時短正社員への再就職は競争率が高すぎて困難を極めます。

特に2025年から始まる育児時短就業給付金など、制度改善の恩恵を受けられなくなるのは大きな損失です。

しかし、フルタイムと同じ業務量を押し付けられ、評価も下がる現実を考えると、続けることが必ずしも正解とは限りません。

大切なのは、あなたと家族にとって何が最優先なのかを見極めることです。

退職を選ぶなら、その後の選択肢も豊富にあります。

時短正社員での転職、パートや派遣、在宅ワークなど、ライフスタイルに合わせた働き方を選べます。

周囲の「もったいない」という声に惑わされず、自分の価値観と家族の幸せを軸に、後悔のない選択をしてくださいね。